特撮ヒーロー雑記

ウルトラセブン 第36話「必殺の0.1秒」

製作順が33話にも関わらず、この時期にしては珍しく放送が遅れている。射撃の腕前は世界一だが、その実力を活かす事もなく後半に差し掛かってしまったソガ隊員の主役編で、同じくTDFでは上位に入る射撃の腕前を持つ参謀本部のヒロタ隊員との確執を描いている。

脚本を担当した山浦弘靖は刑事ドラマにある組織内闘争を描きたかったと言っているが、悪魔の誘惑は最初だけでヒロタ隊員は洗脳されっ放しだったので(中盤のソガもだが)、実際にソガ隊員をどう思っていたのか分からない。どちらかといえばガンマンとしての誇りをかけた作劇であり、話の軸も要人護衛というスパイ活劇風味で、そういう意味ではラストカットも含めて無国籍アクションという風情である。演出の野長瀬三摩地はこれが『ウルトラセブン』最後の登板となる。ちなみにヒロタ隊員は後に『ジャンボーグA』(1973年)で「PAT」の岸隊長として初期1クールにレギュラー参加している。

今回の黒幕であるペガ星人は羽毛に覆われたこの時期の星人にしてはゴージャスなデザインで、何故か近年まで成田デザインと勘違いしていた。地球の大気に馴染めないので宇宙船から出ずに人間を操っているという合理的な理由を持っているし、口ばしで雄弁に喋る仕掛けも良い。何気に現在の円谷プロにアトラク用の着ぐるみがあったりする。セブンと円盤内でのバトルも良い。

ウルトラセブン』は忘却しているエピソードが何本かあり、今回もその例に含まれる。ソガ隊員が主役の為か「ひとりぼっちの地球人」と混同して記憶していたり。どちらも地球を裏切りそうになる孤独な人物が出たり、円盤内のやりとりなど画的にも似ているところがあると思う。しかしテイストは全く違うし、現在の自分であればこのエピソードは断然に好みなんだな。大人になってやっとこの良さが分かったのか、好みが変わったのかは知らないが。そんな再放送ならではの再確認を噛み締めた次第。

ウルトラマンジード

とりあえず約70%のNET民がジードに良い印象を持ってなかったようで、ヘコむリク。そんな折、知り合いのエリちゃんが被災所で人体発火現象を起こしてしまうという、 予想外の事態に!どうもエリちゃんは“リトルスター”という光を宿していて、その為にダダに狙われる羽目に。

更にダダ以外にも、リトルスターのあるところに必ず出現する怪獣を追って流離う女剣士・鳥羽ライハや、スカルゴモラに変身するSF小説家・伏井出ケイも登場。ライハは“怪獣に変身する人間”の存在を知っており、6年前の「クライシス・インパクト」で色々あった様子。

再び出現したスカルゴモラの前に、一度は変身する事を止めたリクの足が止まる。その理由は自分の胸の中にある。リクの内面には自分に流れるベリアルの血への恐れや、人間達からの恐れもあったのだろうが、その辺りについては特に掘り下げられてはいないものの、リクの前向きさを短い中に描いていただけに説得力あるものになっている。ここで“ジーッとしててもドーにもならねー”の口癖が活きるのだ。これがジードだ。

実際、ジードの再登場に関して人々に戸惑いがあったのは否めない。今回は防衛組織もまだ出てないので市井の視点はウェイトが高い。被災所でエリちゃんを追い出した男のような、人間の負の部分も当然のように存在する。しかし、守りたい人間の存在を自覚したとき、ジードは「ウルトラマン」として覚醒する。ここで主題歌が入るタイミングが最高!

このジードの覚悟に応え、エリちゃんのリトルスターはリクの元へ移動し、レオのウルトラカプセルへの変貌を遂げる。前作『ウルトラマンオーブ』での「ウルトラフュージョンカード」に該当するが、その性質は『海賊戦隊ゴーカイジャー』の“大いなる力”に近いのかもしれん。

画的には「平成ガメラ」を思わせるものもあって、スタッフ的に「平成ガメラ」の影響を受けた世代の現場入りなんて事を想像してみる。実は『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年)には『電光超人グリッドマン』(1993−1994年)の現場で御一緒した方が造形スタッフで入っていたもので、何か最近は一周したなと感じる事が多い。勿論、この番組自体に『電光超人グリッドマン』のときのスタッフも入っているのだが。

そんでいきなりのリクの正体バレから、リクとライハとペガの共同生活ないしリクのウハウハ・ハーレム生活が開始されるのだ。ペガの中の人とライハは、実は『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で共演済みだったのですな〜。あと宇宙人共同体(地球人含む)は漏れなく「星雲荘」になってしまうのか。今回、かなり番組の独自スタイルを見せてきたが、来週はもう一人の主人公たるゼロが登場なのだ!

宇宙戦隊キュウレンジャー

ゴルフ・キュータマ!

仮面ライダーエグゼイド

ゲームのキャラクターとして誕生したパラドが死を意識する事でスランプに悩まされる。ここでの弱さを露呈したパラドは大変人間臭いのだが、彼もまた“ 決められた自分のStory,抗うたび気付くHistory”だったのだなァ。

クロノスのポーズ能力を破る事が出来るグラファイトの「ゲムデウス」の力を攻略させる為に、あえて「ライドプレイヤー」のトップクラスに君臨するニコちゃんを「ゲムデウス」のゲーム病に感染させる檀正宗のぐう蓄仕様は、ゲーム&経営論理から生命を冒涜するという意味では実にキャラに沿ったものだが、味方側である檀黎斗もまた同様であり、永夢や貴利矢の反感を買うなど、さすが父親と同じ職業であっただけはあり、親子だな〜とも思わせる。そして人間を辞めてしまっているのだなァ〜とも。

最近は無免許医と天才外科医が頑張り過ぎていたので、出番は少なめ。関係が変わってしまったので描き難さもあるのか。また西武園ゆうえんちの裏山でのバトルは、割と激しいもので驚いた。終局に近いのか、画面から勢いが伝わってくる。ちゃんと夏の映画に向けての分岐というか布石も打っている。

そして永夢とパラドの宿命の対決。屋上の天候はまたも神の采配なのかCGIの加工なのかしらんが、やたらとドラマチック。唐突に語られた永夢の子供時代のエピソードはパラドにどう絡むのか?そして、まさかパラド消滅で次回に引くとは!と、ここ最近のこの番組の心得っぷりは本当に胸が躍るな!

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